旧世代テレビとハイビジョンテレビの画質差
SDTVとHDTVの違い
旧世代テレビの規格
旧世代テレビは地上波アナログ放送(2011年放送終了予定)に最適化された規格でSDTV=Standard Definision Television(スタンダード・ディフィニション・テレビジョン)というのが正式な機器名称だ。横解像度640ドットx縦解像度480ドット4:3の解像度を持ち、ブラウン管テレビは480i(縦解像度480インターレース)、液晶テレビは480p(縦解像度480プログレッシブ)の最大解像度を持つ。コンポジット端子(赤白のオーディオ端子+黄の映像端子、昔からある、一番一般的な端子)・S端子・D1端子が映像を出力できる。液晶テレビは480pにも対応し、D2端子が映像を出力できる。
インターレースとプログレッシブの違い
インターレースは、テレビやディスプレイなどが、1回の画面表示を奇数段目と偶数段目の2回の走査に分けて行なうこと。1回の走査で画面表示を行なう方式はノンインターレースとかプログレッシブと呼ばれる。インターレース方式は動画を表示する際にちらつきを抑えられるため、ほとんどのテレビで採用されている。一方、コンピュータのディスプレイは、静止画や文字を表示することが多く、インターレース方式だとちらつきやにじみが生じるため、ほとんどはノンインターレース方式である。液晶テレビはバックライト方式で常に画面が点灯している状態なので、ブラウン管に比べてちらつきが発生しない。よって、液晶テレビにおいて画面を描画するならば、プログレッシブ方式の方が綺麗に描画できる。またほとんどのハイビジョンテレビは液晶テレビかプラズマテレビなので、やはりプログレッシブで描画したほうが綺麗に映る。
ハイビジョンテレビの規格
ハイビジョンテレビは、地上波デジタル放送に最適化された規格でHDTV=High Definision Television(ハイ・デフィニション・テレビジョン)というのが正式名称。ちなみに、英語圏の人にHigh Vision(ハイビジョン)という言葉は通用しない。ハイビジョンは和製英語といえる。日本以外の国ではハイデフィニション、あるいはハイデフ、と略すのが一般的だ。Xbox360の2005年のプロモーション用語はハイデフに始まりハイデフに終わったが、日本では意味不明な言葉として結局受け入れられなかった。解像度1280x720(16:9)の映像がハイビジョンの最低限の定義だ。もっとも、縦解像度720以下、620でもハイビジョンテレビとして売られているものもあり、ようするに480pを上回ればいいわけだ。
ハイビジョンテレビの端子の規格
D3端子が720iまで、D4端子が720pと1080iまでを描画できる。D5端子(1080p)は規格は定まっているものの、D端子はアナログ方式であるがゆえにハイビジョン映像のコピープロテクトの規格が破られてしまう可能性が高い。日本ではハイビジョン=日本独自の規格であるD端子が一般的となり、2011年まではアナログでもハイビジョン画質を描画できるように譲歩されたが、2011年からはどうなるか全くわからない。よって今後はコピープロテクト技術に対応したHDMI端子(デジタル端子)が主流になりD端子は絶滅するといわれている。現在までのテレビに搭載されているHDMI端子はバージョン1.1で1080iまでの解像度を描画できる。
フルスペックハイビジョンの規格
現時点で最高のハイビジョン解像度は1920x1080(16:9)で、これをドットバイドットで描画できるテレビがフルスペックハイビジョンを名乗り、AV業界では物議をかもしだした。液晶テレビでは2006年7月現在37型のサイズが1920x1080を描画できる一番小さいサイズなのに対し、プラズマテレビではその時点で1920x1080をドットバイドットで描画できるテレビは存在しなかったからだ。また、解像度のみをもってしてフルスペックと名乗るのは疑問視された。現在では103型が唯一1920x1080を描画できるサイズとなるが同時に世界最大の巨大テレビでもある。もっとも規格の上では、50型までサイズを下げる事が可能といわれている。液晶テレビは、32型までサイズを下げるポテンシャルがあるとされており、一般家庭においてはフルスペックハイビジョンテレビといえば、液晶テレビ、となるのかもしれない。ただし、現在のフルスペックハイビジョンがうたわれているテレビに搭載されているのはHDMI端子1.1(1080i)だ。Playstation3に搭載される予定のHDMI端子1.3(1080p)は、PS3を先駆けに来年以降のラインナップになる。その1080pを描画できなければ、フルスペックを名乗るのはやはり違和感が残る。
20年後のハイビジョン
20年後のテレビは、今の1920x1080の倍の3840x2160まで規格が拡大されるとされており、さらにその倍の7680x4320の解像度テレビの登場が観測されている。ようするに追求していけばきりが無いのがオーディオヴィジュアルだ。その事を認識して現状の主流である720pに甘んじるのがコスト面で上策といえる。
プレイステーション3とXbox360の描画性能は互角のスペック
Playstation3は1080pを出力できるHDMI1.3を搭載するといっても、ゲームの描画性能は720pが限界ぎりぎりとされている。むしろ525pまで下げて、アンチエイリアスをかけた方が綺麗に映る、などと論じられているレベルで、とても1080pのゲームが登場するとは考えにくい。そこを追求していくと、PS3はHDMI1.3を搭載しているから1080pを描画できるように錯覚してしまいがちだが、次世代DVDこそ搭載していないXbox360は、ゲーム描画においてはPlaystation3と全く互角の土俵で戦っているのだ。プレイステーション3とXbox360の勝敗はどこでつくのか。結局のところ、知名度とブランドイメージなのではないだろうか。米国のブランドランキングで今年度1位を獲得したPS3率いるソニーVSブランドランキングで10位以下転落したマイクロソフト率いるXbox360。ソニーがコケてくれない限り、やはりXbox360には厳しい戦いとなりそうだ。


